今回は酷かった。
 まずOP。

> しかしこの時、もうひとつの別の提案も発表される。「ヤッターマンの歌」は第一期、9話まで。
> その後は、誰の作品によるものかは未定という。私、確認、「では10話から後は山本正之以外の
> 作家が作った主題歌が流れるのですか?」、読売テレビ「そうです。」。私ひとこと、「このお話し、
> 成立しません。」、しばらく、意見の交換があったあと、テレビ側「わかりました、最後まで山本正之
> 作品でいきましょう、新曲を作っていただくか、もしくは、ヤッターマンの歌、をクールごとに歌手を変えて。」、
# 山本正之先生のHPに掲載されていた文章より引用


 今回は10話な訳ですよ!
 EDは秋元康がどーとかって話があったんですが、OPはそういう話もなかったので、まあ反故にされたんだろうなと思っていました。そして、案の定、今回も例の葬送曲で始まりました。
 諏訪っちってのはロクなもんじゃないッスよ!


 内容は、ドロンボーが鹿児島に出撃して、桜島の火口の中にあるリングを奪おうとするーという話だったんですが、悪い意味でマンネリ破りな形でした。


1.野菜を膨らませるインチキ商売は旧作で行った(水と空気の違いこそあれ)
 全話見てなきゃ作るなとは言いませんが、同じ商売をやるのは幾らなんでも問題なんじゃないでしょうか。


2.ドクベの指令の後でメカを作る
 AFOメカとか旧作でも何度かありましたが、今回のは無意味にドクベの指令の後でした。
 旧作では、ボヤッキーがロケットやタイムマシンの作り方を知らない(忘れた)とか、儲けたお金を強盗やドクベに取られたという時は指令の後で作ってた訳で、一応、後から作る理由があったんですよねえ。
 まー、これは別にいいですが、後々色々ありましたので、ここも余計に気になりました。


3.トンズラーがヤッターに「バカ」と発言する
 確かに旧作でも108話のうち、2、3回だけボヤッキーがバカと発言した事があるのですが、基本的にはドロン子さんが「バカという言葉を使うのはよくない」という配慮により「スカポンタン」や「スカ」で代用した訳ですよ。
 それをああもハッキリ言うのは如何なものかと。これはトンちゃんもトンちゃんですわな。


4.松本零士大先生の『男おいどん』の主人公・大山昇太がモチーフになっているゲストキャラ
 モチーフが分からなくても差し支えはないんですが、だったらわざわざモチーフにする意味もない訳で。
 大体、今回は篤姫なんでしょう?
 というか、おいどんは九州出身ってだけで別に鹿児島の人ではないのでは?
 おいどんは福岡近辺の人なんじゃないの?


5.(これはチョコの時もでしたが)市中を破壊するドロンボー
 ……あのさー、街を壊す奴が「どこか憎めない悪役」だと思う?
 つーか、最近、ドロンボー、結構酷くない?


6.メカ戦を行わない
 伝説の神回101話も確かにメカ戦を行いませんでしたが、戦いの虚しさを感じたドロン子さんが撤退したという裏打ちがあっての事。戦闘無しを補って余りあるだけの"波乱"がありましたし。
 「お、今回は勝てそうかな」とか「やっぱり爆発した」とかのハラハラもなく、単にリングを取ってきたー、偽物だったー、オシオキーでいいんなら、ヤッターいらないですよ。ヤッター出さなくていいですよ。
 脚本が鹿児島の人なんで、もしかしたら西郷さんを爆破するのがイヤだったのかも知れませんが、それなら最初から黒豚メカとか桜島大根メカとかマグマ怪人ゴースターメカとかにすればいい訳で。
 きらめきでも戦闘無しがありましたが、その時は冒頭できらめきを逮捕しちゃったため、実質は前後編に近い形でしたしね。
 後は、結婚式だろうが、舞台だろうが、夢オチだろうが、ことごとく戦ったんじゃないかなあ。あー、イッパツでも戦闘なしがあったかも? 最終前のツナギとかで。
 なんかこー、せっかくメカを作ったのにあんな使い方では、お預け喰らったも同然っつーかなんつーか。


 で、脚本は誰かと思えば武上純希な訳ですよ。
 どーなってんだろ、まったく。