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いやー、やっぱり、ゲルには泣かされますわ。
この人は本郷のライバル怪人として製作されましたので、ガニコウモルやサソリトカゲスと並ぶくらいのキャラクターを持たされそうな人です。
実際、角えぐりやとげ車という技を持ちつつ、私的にはおやっさん三大見せ場のひとつである発狂ガスを撒き散らす訳です。三大見せ場の後のふたつは、アリガバリとエイキングが一文字に勝った後の一文字への叱咤な。
ともかく、そういう訳で、かなり熱を入れて取り組んだんですが、クラゲウルフと同じく下半身があんまり映らない事と毛とタイツの境目がよく分からない事に加え、頭のカブト虫の角部分がギギギでして。
顔面やヒヅメのイノシシ部分はなんとかなったような気がするんですが。
まあ、ドクダリアンとかカミキリキッド(この人もエリート怪人なのに!)も短足にせざるを得なかったんですが、一応、このシリーズは「本郷達より足を長く! リアル体型に! ポーズを多彩に!」というのがコンセプトですので、そういった点で重要な怪人でダブスタになるのは心苦しい訳です。
第2Rでイノカブトン角えぐりを受けた本郷は出血が止まらず、第3Rの決戦で大苦戦する。
そこに発狂ガスで発狂したおやっさんが現れ、剣を振るって本郷に襲いかかる。
出血のため、エネルギーが底をつきかけた本郷はいよいよイノカブトンにトドメを刺されそうになり、そこにおやっさんも迫ってきた。
しかし、おやっさんの剣がイノカブトンの角を断ち切った。
「み、見損なうな! 悪魔に魂を売るような、オレと思うか!」
おやっさんは確かに発狂していたものの、その強靭な精神力が最後の最後で本郷を救ったのだった。
土壇場のおやっさんは滝より強いと思われ。
つーか、この時、滝がいなくて、代わりにおやっさんが前線に出てたんですが、もし滝が発狂していたら流石の本郷も終わったと思われ。