ギリーラギリーラ

 たまにはユニットの製作工程なんぞを説明してみようという趣向でございます。
 最初はRGB(0,0,0)の黒だけで形を描きます
 ハイグレードなユニットアイコンを製作しておられた"あしん氏"は、ほとんどの場合、外側だけ取っておられたようで、私もそれを真似しようとしていたんですが、結局、ほとんどのパーツが予定範囲では収まらなくてグダグダになってしまうため、私はこのようにしております。
 前に重なるようなパーツがある場合、最近だと海蛇男みたいな奴は、緑や赤を使って、後々、混同しないようにする事もあります。
 まあ、形は先に描いちゃってましたので、ここはこれぐらいで。


ギリーラギリーラ

 調整です。


ギリーラギリーラ

 色を塗っていきますが、ギリーラは白いパーツがありますので、背景色を変えておきます。
 塗り残しを防ぐためですが、ちょうど敵ユニットのタイルっぽい色にしておくと、仕上がり具合が分かりやすいかと思います。
 確か、敵はRGB(254,196,254)くらいじゃなかったでしょうか。たぶん。
 まあ、それっぽければ、これはOKですので適当に。


パレット ※1番
パレット ※2番
パレット ※3番
パレット ※4番

 ここが結構重要だと思うんですが、例えば、青と赤の中間の色と言われて、パッと思いつける人はほとんどいないと思うのですね。
 ところが色というのは実際のところ、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色で構成されていて、2色の中間というのは計算すれば簡単に出せる訳です。
 どうして、中間色が必要かというと、ジャギ消しの時、隣り合った色に最も親和して、ジャギを目立たなくしてくれるのが中間色だからです。
 ギリーラの場合、黄色い下地の目に、赤と青が乗ります。
 そこで、1の画像のように中間色のめんどくさい色をコピーして、別の場所に移動させます。
 そして、2の画像のように1か3か5といった奇数になるように間を空けます。
 これがもし偶数だと、ちょうどの中間色が得られません。場合によっては偶数の方がいい事もあると思いますが。
 そして、3の画像のようにEDGEのカラーパレットの"グラデーション作成"で、赤と黄色のグラデーションを作ると、その真ん中の色が中間色です。
 同じ手順で、4の画像のように青と黄色の中間色も作っていきます。
 細かい手順は実際にやってみて研究して下さい。


ギリーラギリーラ

 作った色で実際に塗ってみたのがこれです。


ギリーラギリーラ

 これでほとんど出来た訳ですが、まだ描いていない触覚以外に、後2つ作業が残っています。
 ひとつはさっきイジくった背景色を元通りにする事です。今でも結構背景抜けてないユニットアイコンがありますし、私も忘れる事がありますので、じゅうぶん注意した方がよいと思います。


パレット

 もうひとつはパレットの整理です。
 現在はこのように16色を超過し、255色扱いのパレットですが、これまたカラーパレットの"未使用色の整理と削除"で整理されます。


パレット

 まあ、こんな事ばっかりやってますので、大体の場合16色で収まってるのですが、今回もなんとか収まっていたようです。
 ここで、もしも、20色ぐらいでしたら、なんとか収まる可能性があると思います。18色以下なら絶対ですね。
 実際のところ、人間の目なんかはいい加減ですので、同じような色や同じ色じゃなくても明るさが同じくらいの色なら気づかない事が多いのです。


ハエ男ハエ男

 ハエ男は15色なんですが、製作途中では超えちゃいそうかなと思ったので、タイツの緑色でブーツの灰色を代用しています。192ぐらいのサイズなら分かると思いますが、32ではなかなか気づかないんじゃないでしょうか。


 逆に言えば、RGBで16ごとの差しかない色(僅差の色)は、見た目に違って見えない、つまり無駄な色という場合が多い訳です。
 某氏と一度お話をさせて頂いた際、50差くらいでもいけると仰っておられました。赤なんかは100差くらいの方がいいですし、最近のウチの奴は、ほとんど60差くらい行ってるんじゃないでしょうか。あんまりテラテラしてるのもなんなんですけどねえ。
 ギリーラの場合、4のパレットで青を作っていますが、塗る範囲が狭かったのと、黒でじゅうぶん代用出来たため、中間色だけ使って青自体はスルーしております。


ギリーラギリーラ
ギリーラギリーラ
パレット

 これで完成です。保存する時にちゃんと16色で保存するのを忘れないように。
 思ったよりよく出来たと思います。ウヒヒ。


 以上、えらそうな講釈でございました。