やっぱりスワッチはドロン子の情の深さが分かってない。
 以下、ガンの字への憎しみが入った旧作ファンの長い妄文です。


 そもそも、ドロンジョ様たちドロンボーは旧作の設定だと、お屋敷も財産も失ってしまったマージョ様たちが出直しをした姿でした。
 最近ではボヤッキー系の人たちは一族という事になっていますので、この設定は黒歴史です。しかしまあ、確かに、作中、ボヤッキー系の人の親戚や子供のほとんどは確かにあの鼻なんですよね。ボヤやんの娘のハッピー以外。そこはおハナちゃんの遺伝子の勝利という事でしょうし、おハナちゃんが美しいという事なんでしょう。
 出直しから108戦105敗2分1夢オチという敗戦を重ねたにも関わらず、ドロン子さんがボヤやんとトンちゃんを見捨てようとしたのは88話『赤毛のランだコロン』から始まったドロン子純情編での2回だけです。
 これだけでも情が深いという事が分かると思います。
 そして、見捨てようとした2回というのは、どちらもドロン子が他の女性の美しさに嫉妬したり、恋に落ちたりした故の選択でした。


88話『赤毛のランだコロン』
説明
「この瞬間、ドロンジョの乙女心に、ほのかに忘れかけていた、温かい何かが走った。
  それは甘くせつない青春の息吹か、春の目覚めか、一瞬の胸のときめき……。
   優しさにあふれたヤッターマンの澄んだ目は、ドロンジョの心の奥に潜む美しい心を貫いたのだ」
ドロン子
「あァ……。これは何かしら……。
  もしかして、これが愛というものかしら……。
   そんなそんな! にっくき敵に、愛を感じるなんて……ッ!!
    それも! こんなヤングに〜!
 しまった! まさか、私のこんな想いを(ボヤ、トン、2号さんに)さとられたのではないだろうか……」


 上記のような展開で88話からドロン子さんの純な部分が強く表現されるのですが、問題なのはヤッター史上最強の神回101話『アレスサンダー大王だコロン』です。
 Bパート開始直後、ガンの字のケンダマジックで引き寄せられたドロン子さんは、とうとう、ガンの字に接吻してしまいます。今ならタイーホですね。


ドロン子
「ドッジーン!(ドロン子の感動を表す語)
  遂にやってしまった……!!
   偶然か本気か、この子の目の中には、その真実がある!
 ヤッターマン、ひょっとして、あなたは私に愛を感じ始めたのではないの?
  ああ、美しい、その正義の目!
   その目は、私に愛を訴えているの?
 ああ、でもいけない、私は年上……。
  あなたには、ホラ、ハナペッチャのイモ娘、ヤッター2号がいるじゃない……!
 ああ、ダメダメダメ、ヤッターマン……!
  あァ、あなたは自分を見失っているのよ……!」


 というように、ドロン子の恋心は燃え盛る訳です。
 ところが。


1号
「この世に悪がある限り、二人の愛は勇気となって!」
2号
「二人の愛は地球の果てまで突き進むわ〜!」
1号
「アイちゃん……」
2号
「ガンちゃん……」
ヤッター
「好き」


 直後に、このようにガンの字は全否定します。
 これだけならば、ドロン子さんが発情しただけであります。
 ところが、この直後、ガンの字の妄想『50年後のヤッターマン』が始まります。
 この50年後のヤッターマンでは全員が年老いているのですが、その中でも、上記のようなドロン子さんとガンの字の絡みがあります。
 これはガンの字の妄想をドロン子さんたちに聞かせたものですから、即ち、ガンの字は、全て了解した上で、これらの事をやっていた訳です。
 88話の初回はともかく、おそらくケンダマジックで引き寄せるというのも意図しての事でしょう。
 そもそも、2号さんという者がありながら、気を振りまいてドロン子さんを惑わすという点だけでも、弄んでいたと言えるのではないでしょうか。