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とりあえず、ビデオもDVDもないんで、ワタルを復習するために、例によってゲームブックを読み返しておりますと、『魔神英雄伝ワタル 異次元の救世主』がとんでもない事は認識しておりましたが、もう一冊の『魔神英雄伝ワタル外伝』も酷い事が判明w
異次元の〜の方は、シバラク先生以下、ワタルとオババ以外のメンバーが一切登場せず、微かにTV第一シリーズをたどったかのような内容が展開されるのですが、本作のもっとも奇異であるところは、魔神であります。
まず、丸魔神、つまり、龍神丸、幻神丸、戦神丸、空神丸*1ですが、龍神丸は後述するとして、幻神丸、戦神丸、空神丸の乗り手は登場しておりませんので、魔神バトル*2でのイベント使用のみの登場となっております。
この魔神バトル、相手は魔神というより単なるプロレスラー、その上、乗り手がいないだけあって、不思議な展開をします。
例えば、戦神丸の必殺技がクロスカッターなんつー名前なんてのはかわいいもので、空神丸が何か仕込んだらしく、反則負けしたりする訳でして。
そして、最後に控えし龍神丸ですが、TV本編でも色々やってくれましたけど、この龍神丸はサイコミュ搭載でして。なんと、両腕を大車輪ロケットパンチ風に発射し、複数の相手を順にポカポカ殴るという荒業をやらかしてくれます。
更に、なんと龍神丸のままドアクダーに戦いを挑み、勝ってしまう訳でして。
流石に大破しますけど、両足が吹き飛ばされてーみたいな描写は正直ヒキますw
そういうのはライディーンだけでお腹一杯です。
外伝の方は、FC版(だと思う)の設定が混じったドアクダー戦後の幕間でして、界破の石をかっぱらっていったドアクダー残党*3を再度召喚されたワタルが倒すというもので、こちらは父上とクラマ、虎ちゃんこそ出ないものの、シバラク先生とヒミコが登板します。
魔神も、龍神丸(龍王丸)、戦“神”丸、幻王丸が登場し、何故かシバラク先生の戦神丸が甦ってるのが御愛嬌程度で、全体的には地に足がついております。
では、何がとんでもないかと言いますと……。
> 手にしたナイフをヤツの胸に力いっぱい――――。
> 「ウオオオ〜〜〜〜ッ!!」
(原文ママ)
ワタルが敵のインディアン(名前なし)のナイフを奪い、刺殺します……。
正直、ヒキます……。
他の同じようなケースでは、実はロボットだったーってなフォローがありますが、この場合はそのようなフォローはありません。
……今ならきっと問題になるでしょう。
……これって、トリビアに……なりませんね、失礼を。
もうちょっとぶっ飛んでりゃあ、岡崎アムロ、岩村ウッソのように伝説になるのにねえー。