名探偵モンクの第六シーズン、米国版では第七シーズンが始まりました。
 次の米国版第八シーズンでシリーズ完結だそうですので、おそらく残すところ30話ちょっとでしょう。
 終わってしまうのは実に残念ですが、一応は(まだ伸ばす気もしますが)トゥルーディ爆殺の件も決着がついておりますし、終わりどころを誤った作品が如何にミジメなものかという事を知っている以上、いい状態で終わりたいという製作陣の判断は正しいと言わざるを得ないでしょう。
 また途中退場したシャローナが最終シリーズに再登板するとの噂も一部では流れており、今からナタリーとシャローナの血で血を洗う抗争(笑)に期待しております。ちなみに、私はナタリー派であります。ええ、絶対に絶対に。
 今シリーズは、月曜20時に放送し、翌火曜23時にも放映するという破格の扱い、即ち、ある種、大河並みの扱いで、私としてもホクホクです。


 前シリーズ終盤頃に亡くなったスタンリー・カメル氏演じるクローガー先生が心臓発作という形で退場し、新しい先生が登場しました。(今回、モンクさんが○○先生とは呼ばなかったので、わざと新しい先生と書いているのですけど)
 一応、前評判では名前がNevenという回文になっているからモンクさんが気に入るという話でしたが、今回のところはどうして気に入ったのか、今ひとつ分からない感じでした。
 しかし、モンクさんのクローガー先生に対する依存と言いますか、信頼からすれば、理屈では割り切れない、エイドリアン・モンクを以ってしても理屈以外の部分で何かあったようにも思いますので、これはこれでいいように思います。


 話としては、クローガー先生の死に対するショックと、5週間もカウンセラーを受けられなかった結果、発狂したモンクさんが、お金もないのに、ローンも通りそうにないのに、中古住宅を購入するという暴挙に出るというものでした。
 まあ、よくある事ですw
 鎖で足とつながれたバスタブをナタリーにだけ引っ張らせるというような、モンクさんならではの鬼畜さも相変わらずでしたが、いつもの伏線の上手さも相変わらずで、前シリーズ終盤のような粗さもなく、非常に満足のいく内容でした。
 振り返ってみると、確かにそれしか伏線はないんですが、いざ目にするまで伏線と気がつかない上手さに今回も痺れた次第です。
 デコッシャーが大人しかったですが、その内またデコり始めると思われますし、その点も今後に期待が膨らみます。
 デコに対抗出来るのは、今泉くんではなく、ミドレンジャー怪奇大作戦のノムだと思うんだ!
 警部が伏線に気づくシーンは、黒澤映画の『天国と地獄』を意識、してないですよねえ。まさかねえ。


 そして、最後のクローガー先生の写真はクローガー先生への哀悼だけではなく、モンクさんのひとつの成長ではないかと思うのです。