【知っておくとドロンボーを30倍愛せるドロンボー用語】


 三悪
   マージョ、ワルサー、グロッキーという『タイムボカン』に登場した三人トリオの悪役に起因する語。
   三悪は、キャラクターメイクにおける黄金パターンのひとつであり、現在もあらゆる場面で模倣されている。『ふしぎの海のナディア』のグランディス一味に至っては製作者自身から「三悪のパクリ」という趣旨の発言もあった。


 ドロンジョドロンジョ様
   通称、ドロン子(泥んこ)。本名、ササッガワ=ヒロッコ
   良家の生まれで、有名女子大学を卒業し、趣味である宝石収集の旅行を行っているとドクロベエに勧誘されドロンボーに。(とすると、1話が少しおかしくなるのだが)
   その後は、ドロボーの腕を磨き、世界一の大ドロボーになるのが夢となる。
   どこでどうしてこうなったのか、策略家としては優秀で、クレオパトラやナポレオン(たちのパロ)というような歴史上の人物を手玉に取り、こと悪知恵にかけて遅れをとった事はほとんどない。
   ムチの扱いも上手く、カルメンの美しさに嫉妬しムチ打つ様は、まさに(いじわるな)女王様であった。
   三人の中では一番公序良俗に反しており、約束は破るべきだと常に主張し、逃げ出すのも大体一番早いが、一方で非常に純情であり、シリーズ終盤には13歳のヤッター1号に心底恋してしまう。
   TVシリーズ最終回でのドロンボー第一次解散も恋が原因で、表向きはともかく、引退後ヤッター1号のところに駆けつけるつもりだった。
   トンズラー氏と共に、青い猫型ロボットとは友達で、その気になればどこにでも移動出来るドアを借りてくる事も可能。
   現在は既婚で、年子の子供が7人いるらしい。

「いい女は振り返らないものなんだよ……」



 ボヤッキーボヤッキー
   通称、ボヤ(ボヤやん)。本名、ブツクサ=ボヤッキー
   集団就職会津若松から上京。この時、恋人だった会津若松のおハナちゃんと別れる。
   別れの際、「東京のオナゴには目もくれない」と言っていたが、ドロン子さんを好きになり、ドロンボーに入る事となった。
   それ以前は、河内のオッサンのところで様々なバイトをし、また学校を実験で破壊した事もあるらしい。
   手癖が悪く、儲けたお金を時々チョロまかすが、基本的には善人で、不幸な子供を見ると涙しながら助けようとするし、ヤッターとの自爆協定も必ず守る。(ヤッターは自爆しなければならなくなると逃げる)
   解散後、東京の国分寺会津屋という立ち食いソバ屋を開店させ、会津若松のおハナちゃんと結婚。二代目ドロン子様ともあだ名される娘、ハッピーも生まれるが、メカメカ猛レースを期に悪の道に復帰する。
   その後、おハナちゃんとは離婚したらしいが、参議院選挙には応援演説に来ており、絶望的な険悪ムードではないようだ。ちなみに、参議院選挙には当選するが、国会の腐敗ぶりを目にして即辞職した。
   25歳という設定はウソで、TVシリーズ終盤、既に40歳だったという疑惑がある。

「たとえ、バカだと分かっていても、
      行かなければならない時があるんでぃ……」



 トンズラートンズラー
   通称トンちゃん。本名、スタコラ=トンズラー。
   映画のジャイアンのように優しい男。
   元々盗み癖があったらしいが、ともかく大福につられ、ドロンボー入りを果たしたらしい。
   手癖自体は直ったらしく、ボヤッキー氏と違い、儲けたお金をチョロマカしたりはしない。
   下着は女性の下着を着用している事が多く、ボヤッキー氏とは違った意味で変態である。
   基本的には目立たないが、個性の強いボヤッキー氏とドロン子さんの間に立ち、その緩衝材となっているようだ。
   娘がいるとかいないとか、結婚したとかしないとか、掃除のおばさんとして就職していたとかウサギのテキ屋をやっていたとか、解散時の経歴は謎に包まれまくっている。
   オレ的には真の主役。

「ワイも、一生懸命やりますまんねん」



 ドクロベエ
   通称、ドクベ、ドクちゃん。本名不明。
   自称、偶然と必然を支配する泥棒の神様。
   恐るべき財力、科学力、おしおき力を有し、世界中にデタラメな情報網を持っているが、その正体は謎に包まれている。
   特に素顔を見たものは誰一人としてなく、時折、歴代タツノコキャラの変装をして姿を見せる程度である。
   去る時は大体爆発して去るため、「煙は消える、匂いは残る」ドクベは「屁のようだ」と陰口を叩かれている。
   尚、ドクベは阪神ファンで、アンチ巨人である。



 2号さん
  ヤッターマン2号、上成アイを指す言葉。
  2号さんとは通常愛人を意味するが、ドロンボーから2号さんと呼ばれる事について、2号さんは違和感を感じていないらしい。



 おしおき(オシオキ)
  世界最悪のオシオキニスト・ドクロベエの行う私的制裁に見せかけたストレス解消方法。
  おしおきは、
  1.爆発などによる痛みのおしおき
  2.ハリツケにするなどして動きを封じるおしおき
  3.あられもない姿にして恥をかかせるおしおき
  4.遠洋や宇宙からの帰還を妨害するおしおき
  以上の4パターンに主に分類される。
  おしおきの裁量はあくまでドクロベエの機嫌次第であり、通常は減刑される事はまず有り得ず、それどころか次週冒頭に追加のおしおきを行う事すらある。
  これらは既に文化となっており、受けるドロンボー側も抗議の手段として踊りやポーズを編み出して日々変化していく。
  そのおしおきを何故ヤッターに向けないのかと常々。



 おしおき三輪車
おしおき三輪車おしおき三輪車
おしおき三輪車おしおき三輪車
  ドロンボーの中では脱出は恥とされている。
  最後はメカと運命を共にし、爆発に巻き込まれるのを潔しとし、部下とボスの隔たりなく醜く争い、互いの脱出を妨害するのが常である。
  この爆発の後、日本まで帰還するために使われるのがおしおき三輪車であり、陸海空、宇宙、四次元どこからでも1週間以内に戻ってくる。
  とても頑強だが、時々ドクロベエのおしおきなどで破壊されることもある。
  後に、ゲキガスキーなる青年が、このおしおき三輪車に魅了されていた事が発覚する。
  余談だが、ボヤッキー氏の鼻の位置がとてもエロい。



 コクピットメカ
  主にドロンボーの基地内の床や、コクピットに出現する小型のメカ群。
  どうやらボヤッキー氏が製作しているらしく、これが出てくるとドロン子さんはボヤッキー氏がサボっていたと判断して制裁を行う。
  コクピットメカの一例は以下の通り
    おだてブタ
     「ブタもおだてりゃ木に登る」の語源。
     お褒めブタ、嘆きブタなどのブタシリーズの元祖で、小説版ではドクベから魔力を授かった上、ドクベの養子となっていた。その戦闘力は凄まじく、ドクロベエのメカを単独で倒すほどだった。
    オロカブ
     おそらく女性。何か愚かな行為や言動が行われると出現し、「オロカぁーブ」と意見する。
     メカ内で化粧や衣装替えを行い、きらめきマン最終回には荷物をまとめて脱出しており、もしかすると通いなのかもしれない。
    こっぱミジンコ
     きらめきマンで初登場。何かが爆発する、もしくは爆発すると予想された時出現し、「こっぱミジンコ」と発言する。
  これら以外にも1度しか登場しなかったメカも多く存在する。
  また、三悪から妨害、または射殺される事もある。


  『なんまんだぶ』出るかしらw