えー、ようやく飛ぶ教室(独 2003)が見れまして。
 1933年(だったと思う)にエーリッヒ・ケストナーが書いた児童文学ですんで、70周年かなんかで作られた映画なんでしょうが、ともかくびっくりしました。


 2003年、つまり70年前ですから、学制自体も違うのか、敵対する相手が実業生ではなく自宅生で、奪われるのが書き取り帳ではなくTV中継される合唱の楽譜という具合に、俄然変わっておりまして。
 数え上げていくと、キリがない程なんですが、全体的に上手く書き直している感じでして。
 彼らがクリスマスの前の日に演じようとしている『飛ぶ教室』という舞台の扱いや、正義先生と禁煙先生*1の再会あたりは白眉といって差し支えないと思います。
 ただまぁー、最後の最後で実際に『飛ぶ教室』が演じられた際のオチは、まぁー、しゃーないんだろうけど、納得行かんっつーか、もうちょいCGなんとかならんのかっつーか、そりゃあ幾らなんでも飛びすぎやろうってな感じでありましたが、こんなに上手に原作を直した映画というのは初めてな気がしまして、実に感動しております。
 ウリーの落下シーンはCGもボチボチ上手かったのになァ。


 つーか、ヨナタンとかは、ドイツにおける天テレの子供らみたいなもんなんじゃろうか。
 なにぶん異国語ゆえに、演技の程度が分からぬよしにて。

*1:両方ともあだ名。映画では禁煙の方は禁煙マンという翻訳。これも頂けない