今日の寅さん、『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』は人気投票で2位になるだけあって、えがっだ。


 まず、冒頭の夢はジョーズでして。
 海水浴に行っていたとらや御一行様が、さくらと寅さんを残して全員ジョーズに喰われ、その復讐のため、二人で航海を続けているってなところで始まりまして。(ミツオもしっかり喰われたらしい)
 で、蛾次郎も航海についてきていたんですが、下半身を喰われ、船上に横たわっている次第w
 さくらも錯乱(非ダジャレ)して、海に落ちそうになったところを喰われ、膝より下しか残らない始末w
 最後に、寅さんも……ってな具合でした。


 というか、その復讐が、どうやら釣り上げる事だった様子なのも、実に寅さんらしいかと。




 ンで、本編は早い話、日本画の大先生がひょんなことからとらやに泊まる事になり意気投合。
 そして、その大先生と共に旅をした龍野で出会った芸者のボタンが騙し取られた200万円について、うんぬんかんぬんという具合でした。


 まず、この話の変わったところは、寅さんがフラれていないことですよ。
 NHKの売り文句では、失恋48連発ってな事でしたが、マイナス1ですよ!


 そして、このボタンを騙した男という存在も変わっております。
 珍しく、偽装倒産や名義差し替えを駆使するような腐れ外道、つまり、純然と悪い奴が出ている訳でして。
 別に苦労人とか、なにかのすれ違いとかではなく、本当にロクでもない奴で、タコが頑張ってみたり、寅さんに至っては「二度と表ぇ出られない体にしてやる!!」と刺し違えるくらいの勢いで飛び出していったりしておりました。
 とらやの人々があのように怒るって絵面も要チェックかと。
 というか、タコがはじめて役に立つのかと、ワクワクしたぞオラ。
 案の定でしたけど。


 そのタコ。
 大先生の描いた推定七万円の絵を破り、寅さんに弁償すると啖呵を切りましたけど、きっと、弁償したら工場潰れるね。


 日本画の大先生を演じた俳優さんが出ていて、誰かに似ているなァと思っておりましたが、密かにこの方、宇野重吉さんで、その後、龍野で寺尾聰さんも出てきて、何気に親子共演だったりしておりました。