【マックスさん】

 と書くのも、後一回となったようで、最近のマックスはあんまり好きではなかったけど、ちと物悲し。


 で、そういう書き出しとは相反しますが。
 なんつーかこお、美しい第一話と美しい最終回ってのは本当に難しい訳ですが、これはどうかなーと。
 なんとなーく、セブンの呪いに負けたかのような展開でして。
 例えば、ノンマルトや、ゴース星人の地底ミサイルが想起されるような場面や設定で、地下に潜ったから仕方がないものの、全体的に画面が薄暗くセブン調ではないかと疑ってしまう訳ですよ。
 ここ数作セブン調の作品が大半を占めていたせいで、マックスがどちらかというと初代路線で嬉しかったのですが、これでは裏切られたかなーと思う訳でして。


 で、一等気になるのは、キーフ、ネリル星人キーフが残した言葉『サ・ヌージュ 憧れは僕達の手と足を動かす』なんですよねー。
 マックスが今までフリを入れてきたのは、キーフに代表される対外的な希望で、勿論、カイトとマックスの間でそれが処理される可能性が残ってはいるんですが、少なくとも流れとして目が向けられるところは対内的な個所になる訳でして。
 工作員ケサム、メトロン星人、ネリル星人キーフ、バルタン星人、星獣ケプルス辺りを鑑みると、外向きにならないとおかしいと思うんですけどねえ。
 特にケプルスのミズ吉さんは最終の前後編の直前でしたからねえー。
 ミズ吉さん死亡フラグでしかなかったのかしら……。
 うわぁー、さまよえるホシビトだァーとか思ってたんですけども。


 どんでん返し、脚本の妙技には期待しますが、今日のところは不可であると言わざるをえないかなーと。
 もしこれから先、マックスってどうだったと聞かれたら「序盤そこそこ、中盤最高、終盤は……」となってしまうかもねえと危惧する次第。


 今更言っても遅いんでしょうけど。


 とりあえず、ミズ吉さんの御冥福をお祈りします。
 もう少し年を重ねたらドロン子様みたいな人になるかもねーと思っていただけに、惜しい人を亡くしやした。


 いやまー、一応仮にも死んだんだし、一応お悔やみを言うべきかなーと。
 アッシの見立てじゃ、なんとか星人の血の関係上で生き返るか、素直にマックスさんの御力かってところ化なーと思う訳ですが。